日本人でも外国人でも英語は間違える

スペリングミスによってオカシナ英語ができあがってしまったということは、日本人ならそれほど珍しいことではないでしょう。そしておそらく、英語圏の人でもそういうことは比較的よくあることなのではないかと推測されます。

やはり日本人であれ外国人であれ、人間である以上は「間違い」が起こるのは仕方ありません。間違いを指摘してそれを小突き回すようなやり方は、あまり望ましいことではありませんので、ここではそういう事象については触れないことにしたいと思います。

ただ、日本人の中にはいかにも正しい英語であると思いこんで完全に間違っている表現を使ってしまう人も少なくありません。また、日本人にとってニガテな「発音」が、とんでもない誤解を呼んでしまうこともよく起こります。今回は、そういう「ちょっとした間違い」について触れてみたいと思います。

発音のミスが原因で…

このパターンは、日本人にとっては「よくある」を通り越して、宿命的とさえ思われる部分です。これは私が実際に経験した話なのですが、中学の英語の授業で私たちを受け持っていた先生が、「スチュワーデス(=キャビンアテンダント…私の中学時代にはそう呼ばれていました)になりたい女子は、このことばは覚えておいたほうがよい」というようなテーマで、授業中にこんな発言をしました。それは、

“Have a nice flight.”(ステキな旅行をお楽しみください)

という決まり文句がある、ということを伝えたかったようです。ところが、どうやらその先生(日本人の中年男性)は、あろうことか

“Have a nice fright”(ステキな恐怖をお楽しみください)

と発音していたらしいのです。もちろん中学生の私にはまったく区別できなかったのですが、海外で生活した経験がある女子(英語はほとんどペラペラ)が、「あれは『フライト』じゃなく、『恐ろしい』って意味」と、軽蔑したような呆れたような顔で、なんだかとても残念そうにつぶやいていたのを思い出します。

今にして考えると、飛行機に乗る前にだけは絶対に言われたくないことばだな、などと思ってついつい笑ってしまうのですが、まあ残念ながら、当時の英語の先生のレベルだと、どうしてもそういう間違いも十分起こってしまうという一例でした。

確かに”grass”と”glass”、”collect”と”correct”など、’l’と’r’の区別は日本人にとって最もニガテとするところだとは思います。当時の先生と同じくらいの年齢になった私もそう感じるくらいですから、先生もきっとニガテ意識があったのだと思います。

正しいと思い込んで…

中学校の英語の教科書にも紹介されていた例として、これは英語というよりは「日本語の難しさ」が英語に反映されてしまったというエピソードもあります。

ある日本人男性がアメリカのレストランにひとりで入り、料理を注文して待っていたところ、自分が注文したメニューとは異なるメニューが出てきたそうです。はじめは正しいと思ったものの、もう一度メニューを確認したところ、やはりまったく違うものであったために、店員さんを呼び出そうとした…というシーンです。男性は、

“I’m sorry!”

と、突然大声を張り上げたのです。たった1人でテーブルに着いていたというのに…

これは、英語で言えばもちろん「ごめんなさい!」と、いきなり日本人男性が大声を張り上げたことになるわけですから、周りのテーブルのお客さんは、「コイツいったい何をやらかしたんだ!?」といぶかしんだことでしょう。

ちなみに、特に欧米圏では、こういったシーンでは声を出すことなく、黙って手を挙げ、店員さんとアイコンタクトをとる、というのがマナーになっています…というようなことが、その教科書にもしっかりと記されていました。

これと同じようなエピソードで、知人の家を訪ねた際に、”Hello”ではなく、”I’m sorry, please!”とやってしまった人もいたのだそうです。これはおそらく「ごめんください」を思い出して、とっさに出てしまったことばなのでしょう。

他にも、病院でのエピソードで、お腹を壊した男性が、医師に「パンツを脱いでください」と言われててっきり「下着を脱げ」と言われたものと勘違いした…などというエピソードもあります。

確かに日本語の「パンツ」というと、「ズボン」ではなく「下着のパンツ」のほうをイメージしてしまう人のほうが多いと思います。

まるでウソのような話ですが、これらはどうやらすべて事実ということですから、明日は我が身、気を付けたいものですよね…

文化、習慣、考え方の特徴の溝を埋める

これらの誤解が生じてしまうのは、ある意味仕方がない部分が大きいかな、という気がします。やはり何といっても、欧米圏と日本とは、そもそもの文化や習慣、そして考え方の特徴があまりにも異なっているため、どうしてもこういう誤解が生じてしまうのです。

ですから、こうした間違いをなくすためには、とにかく生きた英語を実践し、経験を積み、そしてどんどん間違えて恥をかくことが有効であるといえます。間違いをおそれず、積極的に英語をつかうという前向きかつ建設的なスタンスで、これからも立ち向かっていただきたいと思います。

オンライン英会話という手法がその一助となれば、そんなにうれしいことはありません。

Copyright © オンライン英会話 オススメ・比較・ランキング. All rights reserved.