なまりも個性!?

オンライン英会話では、フィリピン人講師の方が多数活躍されているということは周知のとおりです。ただ、中にはやっぱりイギリス人かアメリカ人、せめてカナダ人、最低でもオーストラリア人がいい!などと言って譲らない日本人ユーザーも実は少なくありません。

では、なぜそんなに欧米圏やオセアニア圏のインストラクターを望むのかと訊いてみると、フィリピン人はなまりがひどいから!と、まるで鬼の首を取ったような反応を見せる(元)ユーザーさんもいらっしゃいました。

事実関係で言えば、フィリピン人インストラクターの中にも、確かになまりがある英語でコミュニケーションする人はいます。ただ、基本的には、会社のほうで問題ないレベルのなまりであると判断した人だけを採用しているというケースのほうが圧倒的に多い、ということになります。

たとえば日本人の場合

では、ここで私たち日本人の立場で考えてみましょう。日本では、いわゆる標準語が私たちの公用語になっていますが、そもそもこの標準語という表現自体が非常に怪しいといえます。標準語などという表現が存在するということは、言い換えれば、日本語には標準ではないことばがゴロゴロ転がっている、ということを暗に示唆しているわけです。

標準ではないことばのひとつがなまりであるとする人もいます。しかし一般的なニュアンスとしては、なまりというのはあくまでもイントネーションのちがいであって、語という意味では、ふつうはそれほど大きな変化を見ません。

しかしなまりの域を超えてしまうと、今度は方言と呼ばれるようになります。これは完全に語自体が大きく変化します。ですから、方言の場合は明らかに標準語ではないことになります。ところが、これと同じロジックで分析していくと、なまり自体は実は標準語であり、イントネーションだけが標準ではないことになります。

もちろん、標準語のニュアンスにイントネーションの標準性も加味されていることとは思います。そして、なまりや方言自体良いか悪いかという問題でもありません。ただひとつ重要なことは、なまりであれ方言であれ、それはひとつの個性として、私たち日本人はその多くを受け入れているという事実がある、ということです。

英会話を学習する上で、なまりの部分を問題視するかどうかは、正直言ってもうこれは個人の判断にお任せする以外にない、ということになってしまいます。

なまりでもコミュニケーションは可能

オンライン英会話で学習する最大の目的は、英語圏の人とコミュニケーションをとることができるようになるというところにあります。ですからたとえば日本語でいう方言のレベルになってしまうと、さすがに大きな問題に発展するでしょう。何しろ、方言だけで地元の人に話されてしまうと、同じ日本人だって何をしゃべっているのか皆目わからないということもあるからです。

ただ、なまりというレベルであれば、多くの場合、多少の違和感があるだけで、それが大きな問題に発展することはないといえます。しかも、同じ日本人同士であれば、その違和感は個性という好意的なファクターでとらえられることも少なくないのです。

ですから、フィリピン人インストラクターのなまりによってコミュニケーションが取れなくなってしまうようなことがない限り、多くの場合それほど大きな問題にならないと考えるのが自然なのだという気がしないでもありません。

日本人同士では好意的であり、フィリピン人のなまりは排他的にとらえるというのも、それこそ違和感を覚えてしまうというのも本当のところです。

とは言え、そこにまったく問題がないわけではありませんので、これについて次のところで触れてみたいと思います。

考えられる弊害

せっかく英会話を学習するのであれば、できるだけなまりのないキレイな英会話でコミュニケーションをとりたいと考えるのは自然なことです。上では少々意地悪というか、ぜひ皆さんにはフェアなこころでこの問題を分析していただきたいというつもりで、あえてなまりがあってもいいじゃないか!というスタンスで述べてきましたが、ユーザーからすれば、なまっていない英語であることに越したことはありません。

ですから、単にコミュニケーションツールとして英会話をとらえるのであれば、なまり自体には大きな問題は生じませんが、そこに純度を加えたいということであれば、そこには大きな弊害があると考えなければならないかもしれません。

たとえばジュエリーを想像していただければわかるかと思いますが、同じだけキレイに見えるジュエリーだったとしても、できるだけ純度の高いほうを手にしたいと考えるのは当たり前です。ですから、英会話をツールではなく、品質としてとらえる人であるとするならば、極力なまりのないインストラクターの元でレッスンを受けることをおすすめします。

とはいえ、なまりの問題は意外と簡単に解決できることも想定されます。もちろん、オンライン英会話のサービスを提供する会社によって多少違いはあると思いますが、次のところでは、そのあたりについても迫りたいお思います。

なまりのないフィリピン人講師は多い

たとえば日本人であれば、関東人にしろ関西人にしろ東北人にしろ、多少のなまりはだれだってあるというのが自然であって、なんのクセもない人のほうがむしろ少ないといえるでしょう。そしてまた、特に標準語を対象とした場合には、それが、日本語に精通した同じ日本人同士だからこそ感じ取れるレベルの微妙ななまり、クセであったりすることが多いです。

そういう次元のなまり、クセがない人は、フィリピン人講師の中にもほぼいないでしょう。そして、アメリカ人、イギリス人の講師であったとしても、そこまでを求めるのはほとんど不可能に近いと考えるべきではないでしょうか。ですから、そういった微妙ななまり、クセを度外視すれば、多くのフィリピン人講師が、とてもキレイな英語を話すというのが一般的な意見になるといえます。

なまりとは言えないかもしれませんが、たとえばオーストラリア人の英語はかなりクセがあります。たとえば、”brown”をブラウンと発音せず、ブローンに近い発音をするオーストラリア人はけっこうたくさんいます。ですから、オーストラリア人との会話は、慣れるまではかなり難しいという印象を受けた経験があります。フィリピン人の場合、ほとんどそんなことはないと思われます。

フィリピン人のなまりを問題視して、オーストラリア人のクセはノープロブレムとするのは、その人の感覚にもよるかもしれませんが、何かちょっとこだわりのようなものをその発想、判断に感じざるを得ません。

ちょっとした個性を許容する範囲でという前提になりますが、多くのフィリピン人インストラクターは、とてもキレイな英語を話すといえるのではないでしょうか。もちろん、その善し悪しの判断はユーザーさんの主観によりますし、またそれが一番大切ですので、どうしてもフィリピン人の個性、もしくはなまりの部分が許容できないというユーザーさんは、当然フィリピン人が在籍していないオンライン英会話をご利用になることをおすすめします。

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